居宅介護支援事業所の介護ソフトの選び方介護ソフトの選定はいろいろと悩むところだと思います。大きい事業所であれば、ワイズマンやほのぼのといった大手に手を出すことが可能かもしれませんが、うちのように居宅のみのような会社はそんなことはできません。

多分、多くの小さな介護系の会社は、まずは価格から入ると思います。私はそうです。

月額は安ければ安いほどいい。どんなに支払っても10,000円が限界。家賃と同じ固定費ですから、価格は抑えたいところです。ほしい機能をピックアップし比較することがポイントです。

 

インストール型はも~嫌だ(論外)

一昔前まではインストール型の介護ソフトばかりでした。結構ローカルなイメージで個人的には、もはや論外と思っています。論外な理由を以下に挙げます。

①費用が高いものが多い。

②バージョンアップは自分たちで送られてくるCDを入れてインストールか、又はウェブ上からダウンロード→インストールです。まあ当たり前といえば当たり前の流れですが、このバージョンアップの作業が面倒です。いちいち面倒です。

③バージョンアップでお金がかかることがある。このご時世、もはやあり得ないですね。

④タブレットが使えるインストール型介護ソフトもあるが高額。そもそもタブレットが使えない介護ソフトは、訪問時は利用票等にメモをし、帰ってから転記作業です。その場で入力できたら楽なのにそれができない。う~ん。インストール型の介護ソフトは業務として効率が悪い。

ダメな理由はこの程度で良いかと。

クラウド型がインストール型よりも優れている点

そこで目を付けたのが、クラウド型介護ソフトです。インストール型と比べて、メリットが大きいです。何よりもタブレットでログインできるため、利用者宅訪問時や在宅ワークでも仕事ができます。ケアマネのICT化は必須と考えます。

①クラウド型は費用が安い介護ソフトが多い。

②バージョンアップは休日や夜間にソフト側でやってもらえる。朝起きたらバージョンアップ完了!

③バージョンアップしても追加費用なし。

④動作環境上推奨していないソフトもあるが、大体タブレットが使用できる。※推奨環境のチェックは必要。

⑤インストール型と違い、PCが壊れてもデーターに影響なし。

⑥訪問時、その場で記録が書ける → 残業も減る。

デメリット

メリットばかり書きましたが、クライアントの多い介護ソフトは、実績入力~請求時はサーバーにアクセスが集中し、動作が遅くなることがあります。当然伝送作業でも同様です。ただ、操作できないほどではない為、メリットの方がはるかにデメリットを上回っていると考えて良いかと思います。

私が見積依頼したクラウド型介護ソフト

※使い勝手の面でもいろいろと検討は必要ですが、私が実際に試してみたクラウド型ソフト、見積依頼したソフトは以下です。高いソフトはほとんどありません。一人ケアマネから始めるというかと思うので、参考になるかと思います。うちの会社ではトリケアトプスを使用しております。

FCケア

FCケアは無料の割には機能は高機能です。電話サポートの購入で月5,000円。それでも安い。

唯一の難点が、『総合事業』に対応していない点です。ここだけクリアーできれば、とても素晴らしい管理ソフトだと思います。今後対応してもらえるといいですよね!

更新している31.4/14現在、FCケアは終了してしまったようです。残念です。

介護ASP

介護ASPは好きです。日立システムズが開発したクラウド型ソフト。

一人8,200円で使用でき、同時接続したい分のライセンスを買えば、複数の端末(PCやタブレット)からのログインが可能です。追加の1ライセンス価格は2,200円です。

このソフトは非常に賢く、私の望んだ機能がすべて入っていました。

例えば、提供票のFAXの鏡が提供票印刷時、自動で作成できる。伏字に対応、課題整理総括表、特定事業所集中減算等など、すべて合格。

意外と当たり前の機能は当たり前に備えているソフトは少ないです。探してみるとよくわかります。

最大の難点は、動作環境がwindowsOSに限られ、ブラウザもIEに限られます。FireFoxやGoogleChromeに対応していない。IEでも良かったのですが、windowsOSのタブレットがAndroidよりもやや高い等、色々と考えたのですが断念です。

参考URL:https://www.s-kaigoasp.jp/

ほのぼのmini

ほのぼのminiは月額1,400円ととってもお安いです。価格は最高です。デモまでいかなかった理由があります。提供票送付時のFAXの鏡が作成できない為、見送りました。

ですが、このほのぼのminiは小さい事業所ではかなり積極的に取り入れられているようです。確かにこの価格なら納得です。私が契約したトリケアトプスの営業さんも、そう言っていました。

この価格はもはや反則です。

参考URL:http://www.honobono-mini.com/

ワイズマンセカンドライン

ワイズマンセカンドラインも月額1,500円の低価格でありがたいのですが、事業が大きくなった時、インストール型のワイズマンやクラウド型のワイズマンに切り替えられないとのことです。関連性がないため、契約には至らずです。

ワイズマンワイズマン

超高機能介護ソフトです。初期費用は50万程度かかってしまいます。月額30,000円ほどでタブレット運用も可能ですが。2台目以降は3,500円程度かかります。介護業界の老舗であり、個人的にもこのソフトがNo.1と言えます。資金があればぜひ導入したいところですが、高っ!多分ですが、思いつく機能でできないものはない気がします。

エース

エースは高機能です。インストール型でありながら、タブレットでの運用も可能です。月額伝送込みで7,000円です。5,000円以上ですがケアマネエースのメリットは、請求前に利用者一覧画面で加算の追加や削除ができます。利用者数が少ないと必要ないのですが、多くなってくると必要性が高い機能です。これができないと、請求時の加算間違えがけこう増えるんです。

請求明細を確認して、加算があっているかをチェックするのは一苦労で、更にはそこで間違えていたらやり直しです。結構大変なんですよ。請求前に利用者一覧画面で加算の追加や削除ができるというのは、中規模クラスの居宅介護支援であれば必須と考えます。

タブレットで運用する場合は、windowsタブレットしか使用できないので残念です。

参考URL:http://www.aprico-soft.jp/

カイポケ

小規模事業所の強い味方カイポケです。本当に多くの居宅介護支援事業所の方が使っています。急な価格改定の際は、いろいろなお話もありましたが、5,000円でこの機能はすごいです。

提供票は印刷せずに、ID,PASSを発行し、各サービス事業所で印刷してもうことができます。このシステムはすごいとしか言いようがありません。少なからず自社の紙の無駄使いがなくなります。経費の節約ができるので、他の介護ソフトも見習っていただきたいですよね。

又、タブレットの1台無償貸出も有難いですね。確か2年間の貸し出しだったと思いますが、正に業務短縮につながります。タブレットを一台追加する際は3,000円になります。

これって結構すごい!iPadを借りられるのは本当に便利!入職退職を考えると、会社として購入するよりもレンタルの方がはるかに便利。なおかつ、通信費込みです。

すべてのソフトの機能を、タブレット画面で操作できるのは多分カイポケだけだと思います。多くの居宅介護支援で支持されるわけがわかりますね。タブレット画面で見れるか見れないかは大きな違いです。普通のサイトでもPC画面とスマホやタブレット画面って違うじゃないですか?その違いなんですよ!

デモで利用させてもらいましたが、ソフト自体は使いやすいです。感覚で操作できます。5,000円なら十分コストパフォーマンスの高いソフトといえます。



トリケアトプス

トリケアトプスは実は見逃していたクラウド型です。見逃してい理由としては、ウェブサイトが可愛すぎる。利用者1人200円というシステム。

よくよく読んでみると利用者1人当たり200円かかるが、居宅介護支援は上限5,000円と安い!

しかも請求もこれ一つでOK。何人で複数の端末からログインしても、価格は同じ。(カイポケも同じです)。

これって結構すごいです。驚きました。そこで、初めて、1か月みっちりデモを行い契約に至りました。

メリットばかりではありませんが、価格と機能は十分。多分カイポケの方がユーザーは間違になく多いのですが、利用票、プランやモニタリング表のコピー機能、提供票の表紙作成も自動作成、マスキング機能、アセスメントにアセスを簡易化した簡単アセスメントがあるのは便利です。

特にひかれたのは、アセスメントor簡単アセスメントを入力後 → 課題分析票(課題整理総括表のようなもの)に取り込み → プラン2票に取り込み

この機能は一連の流れでボタン一つでできてしまう為、非常にありがたいです。

他のソフトでも同じような機能はあると思いますが、私が試したソフトではトリケアトプスのみです。

カイポケが、FAXの表紙自動作成、アセス→課題整理総括表→プランといったように、ボタン一つで取り込めたら、トリケアトプスよりも上だと思います!進化に期待したいですね。

参考URL:https://www.tricare.jp/

まとめ

現実的な話ですが、価格とそれなりの機能と考えると、トリケアトプスとカイポケが有力と言えます。間違いなく十分ケアマネ業務はできます。低下価格でありながらも共に、機能は徐々にバージョンアップされています。今後のバージョンアップに期待ですね!

これから起業したいと思う人は、介護ソフトにどんな機能があったらよいのか、一つづつ箇条書きにしておくことが良いと思います。ちゃんとまとめておけば、比較する時実にスムーズです。考えをまとめておきましょう。